株式会社JTB九州 代表取締役社長 古田和吉

北海道出身。1955年7月1日生まれの60歳。1980年早稲田大学法学部卒業後、当時の(株)日本交通公社入社。団体旅行、商品計画、企画に携わり、JTB沖縄、JTB北海道の社長を経て、2015年4月、JTB九州の社長に就任。アイデアマンとして知られ「人を楽しませること」がモットー。

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社長室にたくさんのお酒がならんでいるのを見てしまいました！

仕事中にかくれて飲んでいるわけじゃありませんよ（笑）。実は週に一回「居酒屋ふる田」がオープンするんです。初めて支店長になった時、社員の生の声ってなかなか聞けないなぁと思っていて。でね、仕事が終わってタイムカードをガチャンと押すじゃないですか。その前のテーブルにおでんとかビールを用意して「三十分くらい寄ってかない？」って（笑）。その後、沖縄、北海道と異動して今、福岡ですが、いつも「特製の暖簾」と一緒でね。でも、同じ職場で働いている人同士が、かしこまらないで本音で話ができるっていうのがいいでしょう？お客様に気を配る仕事なので、社内ではお互いに気を遣わないようにしたいと思うんです。

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九州にいらっしゃって間もなく一年になりますが印象はいかがですか？

すごく住みやすい。食べ物も美味しいし。私たちの仕事上「観光」という視点で言えばすごく恵まれていますね。ポテンシャルがある。だからなのかもしれませんが、ガツガツしてなくてのんびりしているというイメージですね。海外から見たら福岡も熊本も、とにかく九州は一つの「点」のような存在です。北部九州だけよければいい、なんて考えではなく、南もいい、西もいい、中九州もいい、としていかないと。九州がみんな切磋琢磨していかなければならないと思います。

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ＪＴＢに入社したのは社長自身、旅行が好きだったからですか？

キライではなかったですね。でも、旅行が好きと言うより「人」が好きでした。就職活動をしている時に出会った、添乗員さんの仕事ぶりにも惹かれました。それで入社してからすぐ、修学旅行の添乗をすることになって。東京から九州に女子高生を四〇〇人とか連れてくると、もう町を挙げて歓迎してくれるんです。旅館の従業員の方が総出で有名な「子守唄」を実演してくれたり、平戸に行くと、帰りは客船に紙テープを投げて送ってくれて。生徒も泣いちゃいますよね。単純に美味しいものを食べて、きれいな景色を観てというのだけが旅行の楽しみじゃないんです。やはり「人」なんです。そう思っていただけるお客様も少なくないって感じていました。だから、修学旅行の担当部署から国内旅行のパッケージを作る部署に異動した時、お客様の本当に求めるツアーを作ろうと思いました。「プロダクトアウト」から「マーケットイン」への転換です。そこにも真ん中に、やっぱりお客様という「人」がいるんです。

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社長が仕事をする上でもっとも大事にしていることを教えてください。

「家にいると同じくらい、いや、それ以上に会社が楽しくなるようにしよう」ということです。これはね「自分が感動できない添乗員は、絶対にお客様を感動させることはできない」という添乗員時代の経験に基づくものなんです。私たちの仕事はお客様に「楽しいこと」を提供すること。自分が楽しんでいないで、お客様に楽しさを提供することなんかできないでしょう？そして、私たちが提供する、その「楽しいこと」をぜひ体験していただきたいと思います。今は、若い人たちが昔に比べて旅行に行かなくなったと言われています。インターネットで「行った気分」になっちゃう。景色でもなんでも、全部きれいに何度も見られる訳です。でも「人」とのコミュニケーションは実際に行かないと体験できない。「どこそこの誰に会いに行く」と、そういうのがテーマの旅行もいいと思いませんか？JTB九州には、そんな楽しくて、感動するような旅行プランをたくさん用意しています。ぜひ、覗いてみて下さい。

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旅行も「人」とのコミュニケーションがテーマの時代やね～。逆インバウンドで「福岡に山本華世に会いに行こうツアー」なんていかがでしょうか！「人」を楽しませる仕掛人、古田社長の次の一手が楽しみやね！（華世）