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株式会社ベスト電器 小野浩司社長
アルバイトから社長に!現場一筋40年の経営者

第3回目は、福岡県内52店舗、熊本県内28店舗をはじめ、国内外に398店舗(海外4ヵ国76店舗)を展開するベスト電器。学生アルバイト出身の東証一部上場企業のトップ、小野社長に、山本華世さんが迫ります。

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株式会社 ベスト電器 代表取締役社長 小野浩司
大分県出身。1955年5月5日生まれの60歳。西南学院大学商学部卒業後、1980年ベスト電器入社。東京、沖縄など全国の統括部長を経て、2010年3月に代表取締役社長に就任。学生アルバイトから社長に就任したことから「現場一筋、お客様と社員の気持ちが分かる経営者」と評されている。

社長がベスト電器に入社されたのはどのようなきっかけでしたか?

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僕は学生時代に、ベスト電器(福岡の西新店)でアルバイトをしていたんです。それで就職をどうしようかという時期に、店長に「うちの会社も候補としてあるからね」って言われて(笑)。その頃のベスト電器はまだ規模が小さかったけど、どんどん伸びていっている会社だったんです。それで入社しました。


アルバイトから社長に!「お前が社長になるとは!」なんて言われませんでしたか?

その頃のアルバイト仲間からしたら「なんで?」みたいなね(笑)。でも社長になりたくて努力して出世するぞ、みたいなところはなかったんです。大分店に新入社員として配属になって、出世したいとは思わなかったけど、小売業の場合はやっぱりお店単位で一国一城の主は目指したいという気持ちはありました。入社四年目、店長になり、念願の一国一城の主にはなりましたけど大変でしたよ。店長が一番若い店だったから。自分の正しいと思うことと、社員がそれをどんな風に受け入れてくれるかに、ものすごいギャップがあるし、みんな働くモチベーションのベースだって違う。ラグビーとかサッカーとか、なんでもそう。選手がみんな同じ目的・目標があってベクトルを合わせることができればチームとして力を発揮できる。でもそうじゃなければ個々の力は勝手な方向を向くし、全体としてはマイナスに作用することもあるんだと。とても大変だったけど、あの頃の楽しみ、苦しみが今の自分のベースになっていると思います。


その時に培ったものが社長になった今でも活きているということですね?

自分が一人でできることなんて本当に限られていますから。社員たちが考えていることを理解することが必要なんだと。会社としては目標という数字的なものがあって、それを実現していくための手段がある。でもそれを一方的に推し進めても長続きしないわけです。近江商人の心得に「三方よし」っていうのがある。買い手よし、売り手よし、世間よし。会社が成り立っていくには、お客様はもちろん、社員っていう大きいファクターを「よし」にしなければいけない。社員にとっていい会社じゃなければ、それは誰にとってもいい会社ではないんです。僕が社長に就任したのは、事業の選択と集中をしなければならないという経営的には楽天的ではいられない局面でしたからね。しかし僕はずっと現場にいたので「社員の気持ち、お客様が何をベスト電器に求めているか?そして今、会社に何が欠けているか?」が少しは分かっていました。「現場第一、お客様第一」と掲げながらできていなかったことを、ちゃんとしていきたいと。新卒採用の再開で店舗も活性化するし、海外出店も強化していきます。今年はより「前向きなベスト電器」をお客様にも社員にも感じてもらうことができるはずです!


「前向きなベスト電器」っていいですね!海外・国内など今後の目標は?

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東南アジアがどんどん伸びてきています。反面、冷蔵庫や洗濯機の普及率が、まだ十数%。エアコンなんか付いてない所がほとんどです。働く女性が増える中で電化製品の普及によって家事をものすごく楽にしてあげたい。自分が使える時間を増やすことが東南アジアへの貢献につながるんじゃないかと思うんです。日本国内ではもちろん競争が激化する時代にあって、安いとかポイントが付くとかもちろん選択肢はいろいろあるけど、最後はやっぱり困った時に相談に乗ってくれる、お客様に寄り添っていけるベスト電器じゃないといけないんじゃないかな、と。基準はお客様。社員一人ひとりが社会との関わり合いの中で、お客様の立場に立って、いつも「どうあるべきか」を考えて商品の説明ができるベスト電器にしていきますから、ぜひ皆様お立ち寄りください!


私が幼い頃、電気屋に行く=ベスト電器だった。ベスト電器で育ったと言っても過言でない。しかし、現在は家事を妹に任せっきり…洗濯機も、どげんしていいか分からん(笑)。そんな私がきっと気軽に相談できるのが「お客様の気持ちが分かる」ベスト電器なんじゃないかと。対談当日、事務所の替え電球を頼まれていた。よー分からん。だから、帰りにベスト電器に寄ってみることにした。(華世)

山本華世が

グッときた小野社長の一言

  • 仕事していて苦しい時は誰にでもある。一本道だと思えば、前にも進めない、引き返すこともできない…となって本当に苦しくなる。そういう時は自分の中で3つくらい選択肢を持つといいんです!「これがダメだったらこっちに行ってもいいか、あっちに行ってもいいか」とかね。

苦しくて追い詰められた時こそ、今すぐ自分でできるメンタルケア法やね!

株式会社ベスト電器

福岡市博多区千代6-2-33
http://www.bestdenki.ne.jp/

設立/昭和28年9月3日 東証一部上場
事業内容/家庭用電気製品および情報通信機器を中心とした小売並びに卸売、クレジット事業、サービス事業、その他(人材派遣業、製本・印刷業)

インタビュアー 山本華世
福岡県出身。華世姐(かよねぇ)として親しまれ、言わずと知れた九州を代表するタレント。近年はネットTV「地球のどこでもカヨチャンネル」を運営、各分野で活躍する人達と対談する。対談のプロフェッショナルで、企業人、著名人の人数は2,000人超。座右の銘は「人こそ宝」。

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