西日本鉄道株式会社 代表取締役社長 倉富純男

福岡県出身。1953年8月13日生まれの62歳。1978年西日本鉄道入社。都市開発事業本部流通レジャー事業部長などを経て、2013年代表取締役社長就任。都市開発事業畑で長年にわたって福岡市・天神地区の商業施設の開発・運営など、天神を中心としたまちづくりに携わる。「まじめにコツコツ」がモットー。

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西鉄というと、電車・バスという印象ですが、まずは西鉄の仕事を教えて下さい。

基盤が電車・バスであることは間違いないですが、運輸業は２割程度の売上構成比となっています。その他に、分譲住宅・分譲マンション、オフィスビルや商業施設などの不動産業、海外を中心に行っている物流業、にしてつストアなどスーパーマーケットを中心とした流通業、その他ホテル事業などさまざまな事業…。グループ全体では、それが大体２割ずつを占めています。

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今や発祥の福岡以外でも全国そして海外展開もされていますが、今後の展望は？

「なんでも挑戦してみよう！」と、マンション事業を海外で展開しました。今は、ベトナム・ホーチミンで500戸のマンションを販売中です。また、10年くらい前から大阪、北九州（小倉、黒崎）、東京と、ホテル展開を進めてきましたが、最近ではこれが大きな柱になりました。「そのホテルを海外に」ということで、本年9月、韓国にソラリア西鉄ホテルソウル明洞をオープンしました。再来年はタイ・バンコクにも建設予定です。今後は交通を軸にしっかり地域を支えながら、アジアや東京などに、福岡で培ったものを展開して、グループを成長させていきたいと考えています。

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長年、数々の新事業や都市開発に携わってこられて苦労した事はありましたか？

苦労と感じたことはありません。チームのみんなと一緒に取り組んできたという感じで、楽しかったですね。西鉄はとてもアットホームで、新規事業の開発に限らず、何でもチームみんなが一緒になってやっていく会社です。電車・バスもそうです。個人の頑張りだけで路線運行は維持できません。みんなで一致団結してやっていく。それが本当に楽しかったんです。

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一番の喜びは何ですか？

仕事っていうのは「苦しいものじゃなくて楽しいもの」。明るくなんにでも楽しんで取り組んでいけば、仕事自体が一番のレクレーションだと思うんです。どんな仕事でもそうだと思います。みんなで社会を支えて、元気をもらいあって…。ですから、お客さまにお褒めの言葉をいただいた社員が生き生きと働く姿を見るのが一番の喜びです。

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特にこれから2・3年「西鉄はこう変わっていく」というのはありますか？

昨年企業メッセージを「まちに、夢を描こう。」と新しく打ち出しました。社員みんなにこれが行動指針であると意識してもらって、とにかくこの2・3年徹底的に取り組んでいく！夢が現実になるという経験は仕事の楽しさにつながっていくはずです。だから、地域の皆さまの夢を自分たちの夢と一緒に叶えていく。社員みんなにそのような姿勢を徹底的に身につけてもらいたいと思います。「人の想いが未来をつくる」…地域の皆さまと想いを共有できた時、街はもっともっと楽しくなり、私たちも新しい西鉄になっているのだと思います。

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社長ご自身の夢は？

私自身の夢は＝「仕事」になっちゃうんで面白くないですね（笑）。本気で「いい会社になること」が夢なんです。社員みんなで誇れる会社ですね。グループで1万8千人、いろんな社員がいるんですけど、その1万8千人が少しでも、そういう気持ちに一歩でも半歩でも近づいてくれれば…それが自分の夢です。

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最後にナッセ社会人読者に メッセージをお願いします。

「こら！西鉄」じゃなくて「西鉄さん頑張っているね」という激励の言葉をもらえるのが一番いいかな。地域の電車・バスを愛してもらって、西鉄で移動してもらうのが一番ですね。いい運転手さんが沢山いますので。是非、声をかけてください、そしたらやりがいも出てきますから。 よろしくお願いします。