Fis block -フィス ブロック- インタビュー

ビート感あふれる楽曲から、それぞれの声の魅力を生かした刹那バラードまで、幅広い年代の方が楽しめる楽曲を持ち合わせた、MC Kazuki、俳優経験のあるKSK、東方神起や倖田來未の楽曲アレンジや、メジャーアーティストへの楽曲提供も手掛けるSoulからなる、「Fis block」。自ら作詞・作曲・PV脚本・演出・振付・ダンスをこなす才能溢れる彼らを直撃した。

「明日一日頑張ろう!」というエネルギーや活力になれるような音楽だったりパフォーマンスだったり、僕らの活動自体がそうありたいと思っています

─まず結成の経緯を教えて下さい。

KSK もともと3人ともダンススクールが同じで、ダンサーとして活動をしていたんです。そのスクールの先生が今の事務所の社長なんですけど、僕らに声を掛けて下さったことがきっかけでアーティスト活動をするようになりました。

Kazuki 僕の場合は最初はいなかったんですが、高校3年のとき社長が「このあと暇?」って声を掛けて下さって、「じゃあ行こう!」って。連れて行かれた先に2人がいたんです。訳も分からず付いて行ったのが、すごく理想的な感じに話が進んじゃって。(笑)

─それまでは歌はしてなかったんですか?

Soul Kazukiに関してはラップをしたくて上京してきたというのもあるんですが、特に3人とも歌っていうものはやってなかったですね。でも曲は以前から作っていました。

─それにしてはめっちゃめちゃ歌上手くて完全なヴォーカリストていう感じですが。

Soul 指導のおかげです。とにかくレッスン環境に恵まれていたので、スキルアップを手堅く出来たんだと思います。

─自ら曲作りをされてますが、曲作りの願望やスキルは以前からあったにせよ、大抵は結成したてのメンバー自身が曲を作らせてもらう機会ってないですよね。

Soul そうですよね。以前から曲を書いていたので、社長に「俺曲作ってるんです」って話してみたら気に入ってくれて。本当に有り難いことだと思っています。

─それにしても毎月シングルリリースされていますが、どうしてこんなトリッキーなことをしようと思ったんですか。

Kazuki 僕らの活動のテーマが「冒険」なので、作詞・作曲や、プロモーションビデオの監督だったりとか、自分たちで何でもやって納得したものを出したいという思いが強いんです。そういうことも含めて、クリエイトであり面白いことをやっていきたいと考えていたら、「12ヶ月連続でリリースしてる人っていないんじゃない?」みたいな感じになって。

KSK やっぱり12ヶ月連続なので、「四季」というのをすごく意識しているので、カレンダーじゃないですけど、曲と共にみんなの生活と同時進行出来るようなものを作りたかったんです。あと、プロモーションビデオも内容が繋がっていて、ドラマのようになっているんです。

─「冒険」というのもそうでしょうけど、このFis blockのスタイルの根底にあるものって何だと思いますか。

Kazuki そうですね~。よく3人で話すんですけど、“親子で楽しめるようなアーティストになりたい”という想いですかね。ライブにお母さんを誘って一緒に楽しんでる親子の光景なんかを想像すると、本当に素敵だなって思います。

Soul ジャンル的には「ヒップポップ」っていう新しいジャンルにも挑戦していて、3人ともダンスをやっていたというのもあって、踊りたくなるようなビート感に、日本の良さというかキャッチーでメロディアスなメロディーを乗せた楽曲を意識して作っています。一見ヒップホップっぽい曲って、聞きとり難く攻撃的なイメージを持たれがちなので、そこを上手く調和して、洋楽好きの人にも「おっ!いいね!」って思ってもらえるようなサウンド感だったりとか、J-POP好きな人でも「耳に残るメロディーでカラオケで歌いたくなる」って思ってもらえるように、ヒップホップとJ-POPを融合したジャンルを開拓していけたらと思っています。

─確かにそのコンセプトが一切のブレなくサウンドに出てますね。3人ともクリエイティブで個性的ですが、メンバー間の役割というか個々の性質を教えて下さい。

Kazuki リーダーのKSKは基本まとめ役ですかね。僕とSoulは自由にやる方なんですけど、それを上手くまとめてくれる「ザ・リーダー」というところもあれば、ちょっと抜けていて可愛いところもあるみたいな。兄弟で言えば本当に長男みたいな感じですね。Soulはとにかく自由人ですね。本当にマイペースだし、楽曲も作っていて一番芸術肌ですね。すごく優しくてピースな人間です。

Soul Kazukiは、ザ・真面目ですね。

KSK 熱いところもあるし、でもズボラなところもあるみたいな。(笑)典型的弟キャラですね。

Soul あと、Kazukiは書く歌詞が面白いんですよね。「その年齢にしてその歌詞を書くか!」みたいな、18歳とは思えない素敵な歌詞なんです。かと言って、背伸びをしているわけじゃないっていうのがすごいなって思っています。KSKはプロモーションビデオの監督・脚本もやっていて、想像力が本当にすごいんです。役者経験もありますしね。

─こんな3人が表現するライブも楽しみですね。

Soul とにかくガンガン踊って歌って、ちょっとコント的なものも挟みつつみたいなね。やっぱりお客さんに楽しんでもらうのが一番かなって思うので、Fis blockという中でいろんな楽しみ方を表現していきたいと思っています。

Kazuki 僕らって欲張りなんでしょうね。一つのライブで笑顔になってほしいし、感動してほしいし、思いっきり元気になってほしいんです。

─Fis blockの楽曲って、全てが前向きなリリックですよね。でもそれが表面的なカラ元気さではなく、本当の力強さを感じるんですよね。

Kazuki それこそ僕らは震災直後のデビューだったので、特別な感情が入って力強いテイストが自然と出ていたんじゃないですかね。僕らの事務所が「FORTUNE(福) ISLAND(島)」といって、社長が福島出身なんです。その関係もあって、福島の小中学校に社長をはじめスタッフ、そして僕たちも行って、そこで児童と一緒にダンスをやってちょっとでも楽しいと思ってもらおうという、「F3 Project」というイベントを定期的にやっているんです。

Soul 事務所としても僕たちとしても、ダンスを通じていろんな意味で「楽しい」と思えることを届けていきたいと考えています。実際に行って思ったことは、僕らが思っているほどみんな落ち込んでいないというか、すごく生きる力が強いんです。心の傷をみんな抱えてる中「前に進もう!」って、逆に僕らが毎回元気をもらうんです。

─10月にリリースした「茜」はどんな曲ですか。

Soul 「茜」は僕が書いて、たまたま社長に聴いてもらえた結成の経緯になった曲で、今までは系統的には明るい前向きな曲が多かったんですけど、初めての失恋バラードになっています。沢山の人に聴いてもらいたいと思っています。四季的にも「茜」っていう秋の季語になっているんですけど、歌詞の中の言葉のチョイスにも注目して聴いてもらえたらなって思っています。

Kazuki 茜の空を見て聴いていただけたらと思いますね。

Soul そして11月には「Everytime」をリリースするのですが、それもまた失恋の曲で秋にぴったりな仕上がりになっています。

Kazuki トラック的にも新しい一面が見える曲になっていて、ライブではダンスもバリバリ踊っているので、CDとはまた違った楽しみ方をして頂けると思います。

KSK プロモーションビデオもすごくいい感じになっているのでぜひ観て頂きたいですね。

Soul またこのプロモーションビデオで描ききれなかった内容を舞台でやっているので、「そう繋がってたんだ!」という見方も出来てより楽しめると思います。

KSK PVを観てない人も楽しめますし、PVを観てる人はもっともっと楽しめる舞台となっています。

─ここ福岡でのご予定は?

Soul 僕たちは元々ダンスをベースとして活動していたので、ダンスでみんなで楽しみたいなっていう部分も強くあって、福岡ではダンスのワークショップを開催するんです。

KSK 11月下旬から1ヶ月間くらい、天神のフィールスタジオでやります。

Soul その中で、特待生じゃないですけど何人かの生徒をセレクトして、僕たちが東京で行っている「Keep On Music」っていう舞台に招待して「Keep On Dancer」として一緒に出てもらう予定なんです。

Kazuki その為に僕たちが福岡に来て実際にダンスを教えますし、僕たちが選抜していきますので、多くの方々に参加して頂けたらと思っています。

KSK すごく踊れる人から、これからダンス始めるという人まで、幅広いクラスをやろうと思っています。ダンスをやったことない人でも、ダンスが得意な人でも、オープンな感じで来てくれたら嬉しいですね。

─最後に、Fis blockの活動によって今後どんなことを伝えていきたいですか。

Kazuki やっぱり元気になるとか感動するとか、いろんな感じ方をしてほしいんですけど、それらが全て「明日一日頑張ろう!」というエネルギーや活力になれるような音楽だったりパフォーマンスだったり、僕らの活動自体がそうありたいと思っていますね。

KSK 「これを感じてください」というものはなくて、それぞれの何かを感じ取ってほしいですね。曲にしてもPVにしてもライブにしても、何を感じるかはお客さん次第だから、そういった方々に対して、逆に僕らが応えるつもりで活動していきたいと思っています。

Soul ダンスをやっていたというのもあるので、「ダンスでこんなに楽しめるんだよ」とか、「音楽ってこんなに素晴らしいんだよ」とかっていうのを伝えていきたいですね。音楽って必ずしもなくてはならないものではないのかもしれないけども、あることでこんなにも力になるんだよという部分を一番に伝えていきたいですね。そのために受け取りやすいものにしていくというのが僕らの努めだと思っています。

プロフィール

2010年6月、ダンススクールで出会った20歳にしてメジャーアーティストへの楽曲提供や作曲を手がけるSoul(ソウル)、甘いマスクと声をもち俳優経験もあるKSK(ケイスケ)、15歳で宮崎から上京しアーティストを目指していたMC Kazuki(カズキ)の3人から成る「Fis block」。2011年4月27日のデビューシングルより12ヶ月連続シングルCD世界同時リリース。ルーカスフィルムが認めた画家、三田恒夫氏が12ヶ月連続ジャケット画を作成。デビューシングル「START」がTBS系全国ネット「みのもんたの朝ズバッ!」エンディングテーマとして放送。2011年6月より「F3project」と題し、2011年3月11日に起きた東日本題震災の被災地支援活動として、ダンスと歌を通じて、心のケア運動を定期的に実施開始。自ら、作詞、作曲、PV脚本、演出、振付もこなす才能あふれる三人グループ。

リリースインフォメーション

日本ならではのサウンド【Hip Pop】をメロディアスに表現する期待の新人【フィス ブロック】!!2011年4月より12ヵ月毎月リリース。エンハンスドCDでPV収録(12枚通してのストーリー性)。日本人で唯一スターウォーズの肖像画を手掛ける、三田恒夫氏が12ヵ月すべてのジャケットを制作!!

「START」

2011.04.27 Release

TBS系全国ネット
「みのもんたの朝ズバッ!」
エンディングテーマ

 

「恋のハジマリ」

2011.05.25 Release

 

「Rainy cry」

2011.06.29 Release

 

「SUMMER」

2011.07.27 Release

朝日放送
「ごきげん!ブランニュ」
7月度エンディング

 

「Dreaming」

2011.08.31 Release

 

「茜」

2011.09.28 Release

 

「Everytime」

2011.10.26 Release