◆マッスルミュージカル10周年ということですが、今どんな思いですか。

そうですね。もう10年という気持ちもありますし、まだ10年かという思いもあります。僕は今まで1200公演ほど出演していて、渋谷の常設劇場ではほぼ毎日のようにやっていますから、やはりいろんな思いがありますね。
元々はテレビ番組の企画として身体能力の長けている人を集めて何か舞台が出来ないかと、「筋肉で音を奏でる」というコンセプトのもと、言葉もなく、カラダだけでミュージカルを表現するということで始まったんですが、ここまで多くの方々に来場して頂き本当に嬉しく思いますね。今は感謝の気持ちでいっぱいですね。

◆このマッスルミュージカルの特徴を教えて下さい。

マッスルミュージカルは、今までになかった全く新しいジャンルのショーだと思いますね。基本的なミュージカルっていうものは、演者が歌を唄い、歌を台詞として、歌い始めと終わりで感情が変わっているっていうものがミュージカルの定義なんですけど、僕らは歌を唄わないので、「ミュージカルじゃない」ってたまに言われることがあるんです。ですが、カラダで表現することだけでも、見て下さっている方々に何かを感じてもらえるものがあると思うんです。確かに異色ではありますが、僕はこういう形のミュージカルもありなのかなって思いますね。また、マッスルは皆さんがやったことがあるもので表現するのが特徴なんです。サーカスの空中ブランコなどは皆さんはやったことがないと思うんですが、僕らは跳び箱や縄跳びなど、皆さんがやったことがあるものを使って、僕たちがやったらどうなるかっていうことをやっているので、すごく共感出来る部分があると思うんです。そういう意味ではどんな方でも身近に楽しめますし、感情移入もしやすいと思います。あと、言葉の壁が存在しない分、世界中どこで公演しても楽しんでもらえるのも特徴ですね。

◆今回の公演はどんな内容ですか？

今回のツアーコンテンツはマッスルミュージカル人気ナンバー1の「花魁Oiran」です。新メンバー加入で完全リニューアルし、さらに進化を遂げています。花魁の妖艶な姿はそのままに、世界ナンバー1の究極技の数々、さらにはメインキャラクターであるハトと、その飼い主による世界一周、“祭の旅”を織り交ぜた最高傑作になっています。念願の福岡公演なのですごく楽しみにしていますし、今までマッスルの舞台を見たことがないという福岡の皆さんが本当に楽しんで頂ける内容になっています。10周年にふさわしい舞台を必ずお届けします。あと、お客様に参加して頂く部分もあるので、ただ見てるだけじゃなく、カラダを動かして一緒に楽しめると思います。

◆最後に、福岡の皆さんに一言お願いします。

今回、福岡で公演が出来ることをすごく楽しみにしていますし、嬉しく思います。マッスルミュージカルを通じて、カラダを動かすことの楽しさや普段の生活で感じられないものを伝えられたらと思っています。是非来て頂けたら嬉しいですね。

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●池谷直樹 Naoki Iketani
1973年12月1日生まれ、身長168・体重58kg。大阪府出身。体操歴17年。
1997年全日本選手権「鉄棒」優勝。跳び箱世界記録（23段3m6cm）の保持者であり、2005年にはTBS『プロスポーツマンNo.1決定戦』総合No.1という経歴を持つ、マッスルミュージカルリーダー。
看板演目「モンスターBOX」でのロイター板を蹴る際には、建物の2階から着地する時ほどの重力がかかるという。そのダイナミックな跳躍もさることながら、見事なまでに整った逆三角形の肉体にも注目。
オフィシャルブログ→http://www.diamondblog.jp/naoki_iketani/