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株式会社 大賀薬局 大賀研一社長
福岡の先駆者が仕掛ける進化するドラッグストア。

第9回目は、創業114年、福岡のドラッグストア先駆者「大賀薬局」の大賀社長。「いつでも何でも揃う」と世代を問わず支持されるドラッグストアには信念があった。山本華世さんが迫ります。

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株式会社 大賀薬局 代表取締役社長 大賀研一
福岡市出身。1948年生まれの68歳。福岡大学経済学部卒業。創業者の祖父・可壮、父・栄一、母・昌子氏に次ぐ4代目社長。西南学院高校時代は、応援団長を勤める。好奇心旺盛、女性店長たちと社長+女子会を開催するなど、情報収集を怠らない。尊敬する経営者は「両親」。

福岡のドラッグストアと言えば大賀薬局ですが創業はいつ?

創業は、明治35年。祖父が二日市からスタートしました。薬品や化粧品、酒、タバコ、食料品から衣料品まで並ぶ、現在で言うスーパーマーケットのようなものです。そして昭和24年父が、当時の天神町西鉄街(現在の天神コア)に新たな店舗を出店したのが、天神地区への進出です。営業は朝7時半から夜12時まで「何でも揃う店、品切れのない店、新しい品を売る店」がモットーで、父と母は、遅くまで仕事をしていました。私は3〜5歳ぐらいで、お店の3階が家でしたので、そこで寝泊りしていました。今では考えられませんが、天神コアに住んでいたってことです(笑)。「何でも揃う店」というその父と母のモットーが現在の大賀薬局の原点でもあります。


社長は、すぐ後を継がれたんですか?

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私が、中学生の時、父が亡くなりました。その後は、薬剤師だった母が社長になったのですが、母は「私に後を継がせること」が目標で、一生懸命社長をやっていたんです。なのに、私ときたら「後は継がん!後は継がん!」とよく言っていました(笑)。でも、大学を卒業した頃、社長になるなら、ちょっと勉強しないといけないと思い、東京の医薬品問屋に修行へ出ました。最初は薬局・薬店を営業で回っても返品ばかりで、売上げがずっとマイナスで。「何のために回っとんや」と上司から叱られまして。それから、どうしたら売れるんだろうって、自分なりの工夫をしました。とりあえず夜遅くまで回って、小さな注文でも何でも取っていこう。自分の問屋にないものでも、頼まれたら他の薬局から買って「すいません、これうちの問屋に無いんですけども、買ってきました」って持って行ったりしてました(笑)。そうこうしていくうちに、2年経つと売上が3倍ぐらいになったんです。お客様が何を欲しているのか?何を望んでいるのか?を体得でき、東京はいい経験になりました。


福岡のドラッグストア業界では先駆者だと思いますが。

福岡に戻ってきてからは、こんな店を作りたい、改装してこんな店にしたいなど結構自由にやらせてもらいました。そんな中、ドラッグストア化には早く目を着けました。初めてアメリカに行った時、何でも置いている!こんなに広い!駐車場が付いている!など感銘を受けました。すぐ日本に戻り、店舗規模の拡大を図りました。そして、今に至ります。


今、力を入れていることは?

当社のスローガンは「今日より明日、明日より未来」です。いつも問屋さんが持ってくる商品の中からセレクトするだけではだめ。変化していかないといけないんです。変化の材料は街に沢山あると思っています。大賀薬局は、今年の5月に天神の福ビル店を増床オープンしました。通勤ラッシュの少しの時間でもOLさん達が寄れるように、朝8時からオープンしています。ヘルス&ビューティにこだわり、水ひとつにしてもどこにも負けない種類を揃えています。中2階には、「おかしのくに」と題して広いお菓子コーナーもあります。ヘルシーなお菓子も充実させました。ただ安いだけ、ただ品揃えが豊富なだけじゃなく、各コーナーに専門性をもったスタッフがいて街の方々の声を形にしていく、今までにないドラッグストアです。ぜひ、覗いてほしいと思います。


もっと楽しくなる大賀薬局の利用法は?

当社もいろいろな用途の商品やその種類も増えてきました。いろいろ置いているからこそ、私たちスタッフも「May I help you?」精神を忘れてはいけません。やはり薬局はコミュニケーションをして購入する場だと思っています。どうかお客様もどんな小さなことでも、ス タッフに声をかけてみてください。スタッフとのコミュニケーションの中から、思いがけない商品に出会い、掘り出し物が見つかるかもしれません。そうなってくると、ドラッグストアに行くのも楽しいものになると思います。


昔から、のど飴がほしいと思ったら大賀薬局に行った。見たことがないものもあり迷ってしまう。そんな時、スタッフの方が声をかけてくれる。だから大賀薬局は使いやすいと思っていた。大賀社長は毎日アンテナ張って情報収集されている。今日とは違う情報が明日の街にはあるから。すべては進化し続けるために。(華世)

山本華世が

感銘を受けた大賀社長の一言

  • 「1勝14敗でもいい。」 毎日土俵に上がることに意味がある。大相撲の15日間に例えたお話。1勝14敗でもいいので、毎日土俵に上がって勝負する、新しいことをする。そうすると、必ず昨日と同じ今日にはならない。全休するとそれすら見ることができないから。

逃げずに勝負してみよう! 少しぐらいは、何かが変わるってことやね!

株式会社 大賀薬局

本社/福岡市博多区博多駅前3-9-1 大賀博多駅前ビル3F
http://www.ohga-ph.com/

創業/1902年(明治35年)
創立/1949年11月(昭和24年)
事業概要/医薬品・化粧品・化粧雑貨・生活雑貨小売、処方せん調剤

インタビュアー 山本華世
福岡県出身。華世姐(かよねぇ)として親しまれ、言わずと知れた九州を代表するタレント。近年はネットTV「地球のどこでもカヨチャンネル」を運営、各分野で活躍する人達と対談する。対談のプロフェッショナルで、企業人、著名人の人数は2,000人超。座右の銘は「人こそ宝」。

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