今月のワクドキ InterviewVol.10

古田新太

古田新太

古田新太
1965年12月3日生まれ、兵庫県出身。劇団☆新感線の看板役者。大阪芸術大学在学中から劇団に参加。エネルギッシュな迫力ある演技には定評がある。バラエティ番組やCMにも多数出演、コラムニストとして雑誌連載も持つ。近年の劇団公演作に【ドラマ】『リスクの神様』、『信長協奏曲』、『ロング・グッド・バイ』、『隠蔽捜査』、【映画】『エイプリルフールズ』、『台風一家』、【舞台】『ツインズ』、『いやおうなしに』、『万獣こわい』などがある。テレビ朝日『関ジャム』にレギュラー出演中。

古田新太

劇団☆新感線では珍しい本格時代劇を
九州でやれるのはちょっと嬉しいです。
楽しみにしています。

写真古田新太
1965年12月3日生まれ、兵庫県出身。劇団☆新感線の看板役者。大阪芸術大学在学中から劇団に参加。エネルギッシュな迫力ある演技には定評がある。バラエティ番組やCMにも多数出演、コラムニストとして雑誌連載も持つ。近年の劇団公演作に【ドラマ】『リスクの神様』、『信長協奏曲』、『ロング・グッド・バイ』、『隠蔽捜査』、【映画】『エイプリルフールズ』、『台風一家』、【舞台】『ツインズ』、『いやおうなしに』、『万獣こわい』などがある。テレビ朝日『関ジャム』にレギュラー出演中。

2016年春、劇団☆新感線が挑む、立ち回りあり、サスペンス色もあり、ちょっぴり大人の恋模様もあり、の新境地『乱鶯(みだれうぐいす)』。劇団☆新感線主宰・演出のいのうえひでのりさんと主演の古田新太さんに、舞台への意気込みをお伺いしました。

―今回の脚本は初めて倉持 裕さんが担当されますが、作品の見どころをお聞かせください。

いのうえ:劇団☆新感線の座付作家の中島かずきくんが書くいつもの《いのうえ歌舞伎》を、ファンタジー色の強いニュアンスだとするならば、今回は少し大人っぽい、リアルな話をやりたかったので倉持くんにお願いしました。新感線ではあまりやったことがない江戸中期という時代の、市民の生活や心情をリアルに描きつつ、それがクライマックスに向かって盛り上がっていくようなお芝居になるんじゃないかと思います。

―今回、倉持さんに脚本を依頼するにあたって、参考にしてほしいものはありましたか?

いのうえ:主演の古田くんが今年で50歳なので、年相応のお芝居をと思いました。いつもは年齢を無視して走り回って暴れるお芝居が多いんですが、たまには年齢に則した芝居もいいんじゃないかと。それで倉持くんに、クリント・イーストウッドの『許されざる者』という映画の話をしたんですよ。引退して農夫になった凄腕の殺し屋が、いろんな絡みがあって再度銃を手にして…ああいう話ができないかなって。それで倉持くんも「それ面白いですね」ってなったんです。

―古田さんは実際に脚本を読んでみていかがでしたか?また共演者の方々の印象もお聞かせください。

古田:倉持くんの舞台はけっこう観に行ってるんですよ。ほんとに会話が洒落ててセリフが上手ですね。落語の台本みたいです。これ僕一人でもできるんじゃないかなって。やりませんけどね(笑)。それくらい軽妙な会話で面白い。それを大東駿介と一緒にやります。後半コンビを組んだシーンが多くて、オチが駿介、ツッコミが僕みたいな凸凹コンビにならなきゃいけないんですが、ちゃんとボケてくれるのかなあ、大丈夫かなあと思います。今からの稽古が楽しみです。
いのうえ:会話はすごく面白いですね。むりやり笑わせるような感じではなくて、ちゃんと会話の妙で、面白い展開になると思うんですよね。

―長いセリフはどうやって覚えているのですか?

古田:「一生懸命」です(笑)。いろんな女優さんや俳優さんにどうやってセリフを覚えるのか聞くんですが、一向に分かりません。良い回答を得た試しがない。大竹しのぶさんは「すぐ入るよ」って言うけど、だからどうやってセリフを入れるんだって。「その役になればそのセリフは自ずと(口から)出てくる」って何の回答にもならない(笑)。柄本明さんの場合は「必死に覚える」だそうです。だからコツなんてないんですね。

―いのうえ歌舞伎《BLACK》というのは?

いのうえ:ブラックコーヒーやビールの黒ラベルみたいな、少し大人向きなイメージですね。ちょっとビターな感じになるといいなと。いつものイメージで観に来るお客さんが混乱しないように、最初から差別化をしているという意味での《BLACK》です。

―劇団☆新感線として、実に年ぶりの北九州公演ですが、いかがですか。

いのうえ:いのうえ歌舞伎を地方に持ってくるのはなかなか大変なんです。百人以上の大所帯でスケジュール調整もして…九州でいのうえ歌舞伎をやれるというのは滅多にないことなので、お客さんにたくさん来ていただいて、また次、またその次と繋がるような公演にしたいと思います。

―舞台初日はやっぱり緊張しますか?

古田:今はないですね。今までで一番緊張したのは23歳くらいのときにジャイアント馬場に会ってサインもらったときかな。若手の俳優は初日はかなり緊張していますね。いいとこ見せようと思うから緊張するんです。失敗したらどうしようと思うことが緊張に繋がる。いいとこ見せようとすると心が歪むんじゃないかな。僕らの仕事は舞台で笑われることだから。

―今後やってみたい役はありますか?

古田:ないです(笑)。来た仕事をどこまで断らずにできるか、そこだけですね。こんな役がやりたいとか、やりたくないとかってもうないんです。キャスティングの人に無茶ぶりされる方が好きだし、それにたいていの役はもうやりましたからね。象だのカワウソだの。

―古田さんは、今年こそは「上司にしたい俳優ランキング」に入るんじゃないかと思うんですが。

古田:けっこう若手の俳優には慕われてるんですよ。僕が上司だったらやっぱり一緒に飯食いに行ってくれる部下が欲しいですね。僕が若い頃はそうだったけど、先輩の話って面白いじゃないですか。若い子は仲間内でしか遊ばないけど、知ってることしか話さないから広がりもない。それよりも、自分の知らない世界の話を、上司や先輩から聞いた方が面白いのになと思います。僕はすごく敷居の低い先輩なんですけど、そうすることによって後輩たちが一緒に飲みに行ってくれるのが嬉しいですね。

―では最後に読者の皆さんにメッセージを!

古田:今回の役は本格派時代劇ということで寡黙な人かなと思ってたんですが、実は稲森いずみちゃんも僕もチャキチャキの江戸っ子で。べらんめえ、てやんでえ、このやろうみたいな役だったんですよ。でもまあここまでコッテコテの芝居っていうのもあまりやったことがないので、ぜひ楽しみにしてください。

私のワクドキ教えます!

やっぱりお芝居の稽古をするときですね。

特に知らない人と稽古するときはワクワクします。どんな風な演技をするんだろうって思って。稽古場はいくらでも失敗していいわけだし。ヘタクソが上手になっていく瞬間とか楽しいですね。

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2016年劇団☆新感線春興行
いのうえ歌舞伎《黒》BLACK 『乱鶯』

高い人気を誇る劇団☆新感線の2016年春興行の開催が決定した!上演するのは、神話や史実をモチーフに、人間の業を浮彫りにする「いのうえ歌舞伎」最新作。いのうえひでのりが演出を担当し、今回の脚本は倉持 裕が手掛ける。古田新太、橋本じゅん、高田聖子、粟根まことら劇団員に加え、ゲスト俳優として稲森いずみ、大東駿介、清水くるみ、山本亨、大谷亮介の出演も発表された新作舞台。“《黒》BLACK”が何を意味するのか、どんな物語が展開されるのか、興味の尽きない本作をぜひ劇場で!

■作:倉持裕
■演出:いのうえひでのり
■出演:古田新太/
稲森いずみ 大東駿介 清水くるみ/
橋本じゅん 高田聖子 栗根まこと/
山本 亨 大谷亮介 他
■公式サイト http://www.midareuguisu.com/

公演日程/2016年5月8日(日)~16日(月)
会場/北九州芸術劇場 大ホール
料金/全席指定S席13,000円、A席9,000円
ユース席3,500円(24歳以下・要身分証提示、
劇場のみ取扱)、高校生〔的〕チケット1,500円
(土日公演・高校生・枚数限定・劇場窓口前売のみ)
問合/北九州芸術劇場 TEL 093-562-2655

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