今後作ってみたい作品?
そうですね、作ってみたい作品は…
北九州の歌を作りたいですよね。うん。(笑)
「オモクリ監督~O|Creator’s TV show~」〈フジテレビ系列、2014年4月15日未明(14日深夜)から2015年9月13日〉の番組内でもひときわ異彩を放ちオリジナルソングを披露してきた秋山竜次さん(ロバート)。この度、その楽曲全集のCDリリースを記念して、秋山さんにお話をお伺いしました。
―CDリリースが決定したときの率直な気持ちをお聞かせください。
本当に形にしていただけるんだっていう喜びが大きいですね。CDにしようと思ってやってたわけではないので。番組が終わってしまったのにCDになるっていうのはものすごいことだと思いますし、大変光栄です。
―1曲目の「TOKAKUKA」の一度聞いたら忘れられないあのフレーズとサビのメロディ、メディアでもかなり話題になっていましたが、具体的にどういう反響がありましたか?
まず周りの先輩芸人や同業者の方たちからすぐに「何だあの歌は?」とか「変な曲作ったな」とか反響がありまして(笑)。実際のところ、一年前にあの曲を出したのにもかかわらず、いまだにほめていただけるって、案外いい曲として評価されてるんだなと。よく言われるのが、「あれけっこう聴いちゃうんだよな」みたいな(笑)。「最低でも30回は聞いたよ」って言ってくれる先輩もいらっしゃったりして。ええ、びっくりしてます。
―「音尾さんとお父さんのタンゴ」や「能登の山」、「願い」など、笑わずにはいられない歌詞が秀逸すぎて何度も聞いてしまいます。あのような歌詞はどのようにして作られるのですか?
歌詞作りっていうより動画(PV)も含めての楽曲であり、放送されることが前提なので、やっぱり動画が面白くなるようなものを意識して作りましたね。歌詞においては、ほんとにただただ思いついたことを曲につけているだけです。昔から歌詞を書き留めてた歌詞ノートがあるわけでもなく、なんとなくです。あとはメインの部分にプラスする形で、番組のチームで考えたりしていました。
―今までの作品の中で一番心に残った作品は何ですか。
「TOKAKUKA」はもちろんですが、実を言うと「愛のオーシャン」という曲が一番好きな曲ですね。そのときの作品のテーマが「愛」だったんですが、ほんと恋愛経験が少ないもので、詞が出てこなくて最終的にはインストゥルメンタルになったんですよ(笑)。インストゥルメンタルっていうのはただただ曲が流れるだけで歌詞が全くない曲なんですけども、それが意外といい曲になったのでオススメですね。
―「オモクリ監督」でご自身の作品が放映されているときや、北野たけし審査委員長の批評をいただくときはどういう気持ちになりますか?
そりゃドキドキもんですよね。自分の作品が放映されるんですから、地上波でしかも全国放送で、5分間自分の好きなように使わせてもらえる、つまり編集も何もかも全部自分の責任になるわけですよね。スベるのも何も全部自分にしょいかかるので、ものすごくピリピリしてやってました。ここの部分を切ってくださいとか、ほんの1秒、0コンマ何秒の間をなくしてくださいだとか、一生懸命チームで考えましたね。なのでスタジオでたけしさん含めお客さんに見てもらうときはほんとにウケるのかどうか、ものすごい思いで緊張しながら見ていました。だからウケたときは本当に気持ちがいいです。
―他の監督作品についての感想をお聞かせください。
やっぱりレギュラー監督の方はそれぞれ色がバラバラで圧倒されます。僕は何週かに1回でしたけれども、千原ジュニアさん、劇団ひとりさん、バカリズムさんは尋常じゃない本数の作品を作ってて、毎週1本出されたりしてる方々なので、それであのクオリティを出せるのは本当にすごいなって思いますね。
―「オモクリ監督」の最終収録時の雰囲気はどうでしたか?
いやー正直「終わるのかい」と。終わっちゃうんだ、残念だっていう気持ちはみんな同じだったと思いますね。回りからはけっこう面白い面白いって言われている番組なので。
―では秋山さんご自身についてお伺いします。地元に帰ってこられたときはどのようにして過ごしていますか?
最近はちょっと普段行かないような街に行くのが好きです。門司港や小倉がメインだったんですけど、それ以外の街に行って、ふと喫茶店に入ってコーヒーを飲んで帰るみたいなことはよくしますね。このあいだも若松で、ピンクの壁のとてもオシャレなスイーツ店を見つけました。ジェラートがものすごく美味しかったです。
―秋山さんの今後の目標を教えてください。
やっぱり「北九州と言えば秋山」という男になりたいです。北九州と言えばスペースワールド、八幡製鐵所、皿倉山、シロヤ、そのような名前があがりますけども、それより先に「ロバート秋山」という名前が上がるように、それくらいもっと全国的にもビッグになりたいですよね。
―では最後に読者の皆さんへのメッセージを!
北九州で生まれ育った、そして北九州が大好きなこの秋山の集大成とも言える1枚、ぜひ国道199号線をドライブしながら聴いてみてください。
前乗り&仕事を任せてもらえるとき!
地元の仕事が入って前乗りできるときが一番ワクドキしますね。夜メシ何にしようかと。あとは面白いお仕事、「お前に任せる」と言われるような仕事がきたとき。今年で芸歴18年目になりますけど、「秋山に任すよ」って言われたときはワクドキします。どういう時間にしようかっていうワクワク感を楽しめるようになりました。