今月のワクドキInterview Vol.9

神木隆之介

とにかく笑って笑って、でも最後は…。
人間味を感じて、楽しんでもらいたいです。

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神木隆之介
1993年5月19日生まれ。埼玉県出身。99年TVドラマ「グッドニュース」(TBS)でデビュー。以後、映画・テレビドラマを中心に活躍。映画『妖怪大戦争』(05/三池崇史監督)で第29回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。近年の出演作は、ドラマ「SPEC」シリーズ(10〜/ TBS)、「11人もいる!」(11/ EX)、「家族ゲーム」(13/ CX)、「学校のカイダン」(15/ NTV)、『劇場版SPEC シリーズ』(12〜13/堤幸彦監督)、『桐島、部活やめるってよ』(12/吉田大八監督)、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14/大友啓史監督)、『神さまの言うとおり』(14/三池崇史監督)、『脳内ポイズンベリー』(15/佐藤祐市監督)、『バクマン。』(15/大根仁監督)、『太陽』(16公開予定/入江悠監督)など。

稀代のストーリーテラー・宮藤官九郎のオリジナル脚本&監督最新作!舞台は“地獄”。主人公は地獄の赤鬼先生&キスもできずに死んじゃった高校生。誰も観たことのない、超絶地獄コメディが誕生した。大好きなクラスメイトに会うために赤鬼と一緒に地獄から生還目指して大奮闘する大助を演じた神木隆之介さんに、作品への熱い思いを語って頂きました。

―クランクアップした今のお気持ちを聞かせください。

楽しかったです。大助とともに何回も転生して、人生を何度も経験した感じがします。

―地獄に落ちる前の現世での大助は、調子に乗っている高校生でしたね。

大助は自分中心に世界が回っているし、自分がかっこいいと思っているし、俺が全部合ってるでしょ?って思っているんです。いかに“こいつを見ているとイライラするなあ”と思わせられるかが勝負でしたが、イライラするけど憎めない、かわいげの欠片が見えたらいいなあと思いながら演じていました。僕は調子に乗っている芝居が得意なんだなって、今回初めて思いました(笑)。

―地獄での大助は徐々にかっこよく成長していきますが、現世と地獄の大助のギャップは意識されましたか?

地獄に落ちてきたばかりの時はチャラチャラすることを意識しましたが、それからもかっこつけようとは思わなかったですね。彼は意外と男気があるんです。ここまで来たらやるしかないだろうっていう気持ちと、折れない心があるので、もともとかっこよくなれる要素があったんだと思います。

―最終的に大助はどんなキャラクターになりましたか?

人間くさい人です。この映画の台本を読んで、それぞれのキャラクターが人間くさいと思ったのですが、大助もそのひとりだと思います。ずるいし、汚いし、人を騙すけど(笑)、人情味があって、人柄のいいヤツだと思います。

―地獄のセットで演じられた感想は?

地獄じゃん!と思いました(笑)。地獄と聞いた時に誰もが思い描くような景色でした。地獄の鬼はMOJA(亡者)に拷問したりしますけど、意外と気が弱くて憎めない優しい鬼たちなんです。鬼なんだけど人間くさいんですよね。すごく楽しそうな地獄でした。

―宮藤官九郎さんは、どんな監督でしたか?

かっこよかったです。普段はとても謙虚な方なのですが、演技指導をされている時は、誰も思いつかないような面白いことを提案してくださったりするんです。すごい発想を持っている方なので、かっこいいなあと思いました。

―長瀬さんと久しぶりに共演して、改めてどんな役者さんだと思いましたか?

かっこつけていないところがすごくかっこいいなと思いました。かっこよく見せたいというプライドみたいなものを持っていると、自制心が働いて思い切りのよさが出ないと思うのですが、長瀬さんにはそれがないんです。10年以上前にドラマで共演させていただいたのですが、ここにきてお互いにどれだけぶっ壊れてぶつかっていけるかというお芝居ができるのは面白かったですし、幸せだなと思いました。それは現場で長瀬さんとも話していました。久しぶりの共演作が、こんなにぶつかり合える作品でよかったねって。

―相手が長瀬さんだからこそ、大助がふくらんだ部分はありましたか?

やっぱり安心して芝居をぶつけることができました。長瀬さんなら全部受け止めてくださり、かわす時はかわし、容赦なくきてくださると思ったので。

―撮影前に劇中の楽曲のレコーディングもされたんですよね。

すごく緊張しました。違う職業の方の現場に入るので、申し訳ない気持ちというか、お邪魔しますという気持ちでした。

―改めてギターの面白さは感じましたか?

現場では監督から『顔で弾け』と言われたので顔で弾いていましたけど(笑)、ギターはこれからも練習していきたいと思いました。ゲストでいろいろなミュージシャンの方が出演されるのですが、休憩の時にギターでセッションをされていたりするんです。音で会話ができるんだ、音楽ってすごい!って、改めて思いました。

―ライブシーンは普通のお芝居と気持ちが違いましたか?

違いましたね。大助が後悔なく今を楽しんでいる姿を伝えられたらいいなっていう気持ちが第一にありました。大助のパワーを全て思いきり出していこうと思いました。

―どんな映画になると思いますか?

楽しい映画になると思います。僕は台本を読んだ時に、とにかく笑って笑って、でも最後は笑いながら泣きそうになる映画だなと感じました。人間味を感じてもらいながら、とにかく楽しんでいただけたら嬉しいです。

information

映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』

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不慮の事故で17歳にして命を失った高校生の大助。目覚めるとそこは―まさかの“地獄”だった。たいして悪いこともしてないのに?! 大好きなひろ美ちゃんとキスもしてないのに…。地獄でロックバンドを率いる赤鬼キラーKと出会った大助は、現世に甦って大好きなひろ美に会うため、地獄のしくみを学び大奮闘!!底抜けに明るく、バカバカしい、超絶地獄コメディの誕生。

監督/宮藤官九郎
出演/長瀬智也、神木隆之介、尾野真千子、森川葵、桐谷健太 他
配給/東宝=アスミック・エース

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