毎年大好評のイッセー尾形の一人芝居が今夏も登場します。前回も上演中に笑いが止まらなくなってしまうお客様続出!! 明るい話題の少ない現代だからこそ、圧倒的な支持を得ているイッセーさんの舞台から元気をもらってください。今年2月に還暦を迎えたばかり、老若男女の個性的なキャラクターを見事に演じ分けるイッセー尾形さんにお話を伺いました。
毎年大好評の舞台「イッセー尾形のこれからの生活 2012 in 小倉」、今年も大勢のファンが楽しみにしていることと思います。どんな内容になりそうですか。
新作です。今つくっている最中ですが、できるだけいろんなタイプの人々を登場させたいと思っています。―現代の老若男女―ですネ。ハカタ弁当ネタ挑戦です。
実にさまざまな人物を一人で演じられるイッセーさんですが、それぞれのキャラクターはどうやって生まれてくるのですか?
こんな人を実際に見た、というのもあれば、居たらいいなァ、というのもあります。いずれにしても、そのキャラクターが一番イキイキするところを描きたいです。イキイキはひとそれぞれですからね。それを探す時、私もイキイキしているようです。
1つの芝居が終わると、恒例の「着替え」になりますね。舞台上で次の衣装に着替えたり、メイクしたりするのが、イッセーさんのお芝居の見どころの一つとなっていますが、そもそも舞台上で着替えを始めたきっかけは何ですか?
『お笑いスター誕生』のネタを並べてやりませんか、と大阪から声をかけて頂いたのが、このスタイルです。それ以来すっかり定着したわけです。
全国で公演をされているイッセーさんですが、地方によってお客さんの反応に特徴などはありますか?また、いろいろな地方でお芝居をされる醍醐味をお聞かせください。
一番ハッキリと体でわかるのは始まった直後ですね。ちょっと用心深く意味をさぐる劇場もあれば、いきなり開放的にイメージで出会う劇場もあります。
そして時間の経過と共に、そのことは忘れていきます。だからいつも、どこそこの特徴は…思い出せないのです。(笑)
イッセーさんのお芝居といえば、欠かせないのがやっぱり「歌ネタ」ですね。演歌からロック、シャンソンなど幅広いジャンルの歌ネタをお持ちですが、歌ネタを作るときに参考にしているものや苦労していることは?
だから参考にしているのはその時のネタですね。♪「これ以上何が必要というのだろう……」今回はこの歌詞が浮かんだのですが、生きのこるかどうかはワカリマセン。
海外でも公演を行っているイッセーさんですが、日本と違う点や海外ならではの感動などはありますか?
感動はずいぶん遅れて、今頃やってきます。よくやったなァー!!と。アメリカ人、ドイツ人、イギリス人、フランス人、スペイン人、韓国でもやりました。そして、途中で帰った人もいましたが、ごくわずかですから!そして、ほとんどの人が笑ってくれたのですから!
30年近く一人芝居を続けてこられましたが、そもそも役者になろうと思ったきっかけは何でしたか?また、一人芝居というスタイルを選んだ理由もお聞かせください。
今から思えば子供の頃からあこがれていたんですね。誰かになってお芝居をスルってこと。やっぱりテレビの影響かな。西部劇、時代劇、コメディー、etc、浴びるようだったんでしょうネ。一人芝居は演出の森田さんにこさえてもらいました。役者一人でもできる!、と。
イッセーさんにとって「舞台」ならではの魅力とは何ですか?
今日、北九州のお客さんが観て笑い、明日札幌のお客さんが観て笑う。そこに静かな感動を覚えます。ネタのネットワークが日本列島に浮かんでいます。と、勝手に喜んでいる昨今であります。
今年還暦を迎えられ、これからの活躍にますます期待が高まっていますが、今後はどんな活動を続けていきたいとお考えですか?
今までの今後は常に、次の新作でした。ですからまさに今、私の今後を作っています。(笑)
では最後に読者の皆さんへのメッセージをお願いします。
かつて小倉に住んでいた所に足を運びまして、みくに幼稚園がまだあったことに感動したばかりです。多少とも縁のあるみなさんとぜひ楽しい時間を持ちたいです。よろしければ足をお運びください!!